EV以上に危機!? 日本の深刻な「SDV」遅れ! GAFAとの資金力格差明らか…日本車復権のカギはどこにある?
自動車業界の変革期、日本メーカーはSDVやBEVの競争で外国勢に後れを取っている。特にソフトウエア開発での遅れは深刻で、2024年には日本企業のAI活用率がわずか9.1%。このままでは、グローバル競争に立ち遅れる可能性が高い。
食わず嫌いが生むAI後進国・日本

現在、世界のAI開発をリードしているのは米国と中国だが、この数字を見れば、それも当然の結果だ。技術が実用化できるかどうかはさておき、まずは試してみるという姿勢がなければ、この差は埋まらない。日本はあまりにも保守的であり、それが成長を阻害している。
デジタル技術に触れなければ、その長所も短所も理解できない。いわば
「食わず嫌い」
の状態が、日本のデジタル化の遅れを招いている。そして、日本人は「モノづくり」という言葉に強く共鳴し、職人が手間暇をかけて作り出すアナログ的な製品を好む傾向がある。確かに、伝統工芸品のように職人技が生かされるべき分野もある。しかし、「職人技」という言葉にとらわれすぎるあまり、本来デジタル化すべき領域まで遅れをとっているのが現実だ。今後は、
・どこをデジタル化し
・どこを手作業で残す
のか、その線引きを明確にし、社会全体で合意形成を進める必要がある。そして、デジタル化に対応するか否かは、最終的には個人の意識次第だ。慎重な姿勢が日本の強みでもあるが、それが行き過ぎれば、米国や中国との差はますます広がるばかりだ。