EV以上に危機!? 日本の深刻な「SDV」遅れ! GAFAとの資金力格差明らか…日本車復権のカギはどこにある?

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自動車業界の変革期、日本メーカーはSDVやBEVの競争で外国勢に後れを取っている。特にソフトウエア開発での遅れは深刻で、2024年には日本企業のAI活用率がわずか9.1%。このままでは、グローバル競争に立ち遅れる可能性が高い。

DX後進国・日本、デジタル躊躇の実態

中国(画像:Pexels)
中国(画像:Pexels)

 新型コロナウイルスの流行中、日本ではいまだにファックスが使われている実態がニュースになり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れが浮き彫りになった。世界と比べて日本のDX化は周回遅れだ。日本人はDXの必要性を理解しながらも、どこかで拒否反応を示している。漠然としたデジタルへの苦手意識が根強く残っているのだ。

 この傾向は、今後自動車への搭載が増えると予想される人工知能(AI)にも当てはまる。総務省が2024年7月に発表した「2024年版情報通信白書」によると、過去にAIを使ったことがある人の割合は、中国が56.3%、米国が46.3%に対し、日本はわずか

「9.1%」

だった。各国とも「使い方がわからない」「生活に必要ない」といった理由で利用を避ける傾向はあるが、日本の数字を見る限り、「とりあえず試してみる」すら行われていないことが明白だ。

 企業の姿勢にも差が出ている。「積極的に活用する方針」と回答した企業の割合は、中国が71.2%、米国が46.3%、日本は

「15.7%」

にとどまった。かつて日本は欧米に追いつき、追い越せと最新技術を積極的に導入し、果敢に挑戦してきたはずだ。そのチャレンジングな精神は、どこへ消えてしまったのか。

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