運転中の「音楽」は危険?男性はアップテンポで爆走傾向! 危ない! 女性は大丈夫? 安全運転のための選曲とは

キーワード :
,
音楽は運転中の集中力や心理状態に大きな影響を与える。ハーマンインターナショナルの調査によれば、約7割の人が「運転中の音楽は重要」と回答。テンポの速い曲は男性の速度超過を促し、女性のストレスを増加させる傾向も判明している。一方、スローテンポの楽曲は安全運転に好影響を及ぼす可能性が高い。今後は生体データに基づき最適なBGMを自動選曲するシステムの開発が進めば、自動車・音楽業界双方に新たなビジネスチャンスが生まれるだろう。

テンポによって引き起こされる変化

音楽は脳に影響を与えている(画像:写真AC)
音楽は脳に影響を与えている(画像:写真AC)

『安全な運転環境を提供する音楽の研究』(豊島久美子、奈良教育大学教育学部研究員(行動内分泌学))という論文がある。同論文によると、運転中の音楽聴取とストレス、集中力、覚醒度との関係を調査し、安全な運転環境を提供する音楽について研究を行ったという。

 まず被験者16人が運転中に聞きたい好きな音楽を、

・オリジナルのテンポ
・10%速いテンポ
・10%遅いテンポ

そして、音楽なしの4パターンで実験した。その結果、早い音楽のテンポでは男性が顕著にテストステロンの値が増加した。テストステロンとは、

・空間認知能力
・攻撃性

などに影響を与えるホルモンだ。さらに、運転中の速度超過の頻度も上昇したのである。つまり、男性は音楽のテンポに感化されて、

「速度超過する可能性が高い」

ことが判明したのだ。一方で、速いテンポの音楽で女性はストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾールが顕著に増加していた。このことから、女性はアップテンポの曲を運転中に聴くとストレスをより感じることがうかがえる。

 いずれにせよ、運転中に音楽を聴くことで内分泌の変化や心理変化が起こることが明らかになったのだ。

全てのコメントを見る