最近、街でよく見かける 「巨大倉庫」 その中には一体何が入っているのか?
近年、郊外や駅周辺に増加する巨大な物流倉庫。EC市場の拡大にともない、効率化を目指す倉庫の進化が加速中だ。自動化やAI活用で作業効率を高め、物流の最前線を支える倉庫の変化を追う。
進化する物流倉庫、拡大する市場
「倉庫」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。ただの「物を保管する場所」と考える人も多いかもしれない。しかし、現代の物流倉庫は単なる保管施設ではなく、多様な要素を取り入れた高度なシステムへと進化している。
倉庫では、
・食品
・衣料品
・家電製品
・日用品
・医薬品
など、生活に欠かせない商品が取り扱われている。日常のあらゆる製品が、物流倉庫を経由して手元に届く仕組みだ。普段意識することは少ないが、日本で暮らすすべての人が間接的に倉庫と関わっているといえる。
近年、急成長を続ける通販市場でも、倉庫の役割は欠かせない。購入ボタンをクリックした瞬間、倉庫のシステムに情報が送られ、迅速な出荷が開始される。生鮮食品や冷蔵・冷凍品は温度管理された専用スペースで保管され、精密機器や医薬品はクリーンルームや金庫など、厳格な管理のもとで保管されている。