「赤字確実」「TSMCの無駄遣い」 熊本県の架橋構想「八代・天草シーライン」は県の「南北格差」を解消できるか? 事業費なんと800億円という現実
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九州フィナンシャルグループが発表したTSMCの進出による熊本県経済効果は、10年間で11兆2000億円規模に達するとされ、県南地域の振興策として「八代・天草シーライン」構想が進行中。八代市と天草諸島を結ぶ約8.8kmの架橋が、南北格差の解消と観光・経済活性化に期待されている。
消滅可能性の解消、未来への一歩
観光客誘致が架橋の主な目的ではない。架橋により、広域経済圏の新たな形成も視野に入る。八代市が天草諸島、
・天草市:約7万人
・上天草市:約2万人
・苓北町:約6000人
の人口を経済圏に統合できるのだ。これは単なる数値の合算にとどまらない。八代市が持つ産業基盤と、天草諸島の人材が補完的に作用し合うことで、新たな経済的協力関係が生まれる。
架橋により通勤圏が拡大し、八代市と天草諸島間の人材流動が活発化することで、地域全体の経済活性化が期待される。「消滅可能性」という課題を抱える天草諸島に新たな可能性をもたらすことができるのだ。
この架橋構想は、地方創生の新たなモデルとして注目されている。TSMCの経済効果を県北だけでなく、県南地域の再生にも生かすことで、過疎化に直面する日本の地方都市の未来像が示されているのである。