高崎市で「新築マンション」建設が相次ぐ理由! 2026年度誕生の新駅「豊岡だるま駅」がもたらす地域変革とは?
JR信越本線に新設される「豊岡だるま駅」は、地域活性化と高崎市中心部へのアクセス向上を目的とした駅だ。2026年度末に開業予定で、建設費30億円の中で公共交通政策の強化と費用対効果が問われている。地域の人口流入と再開発の進展が背景にあり、今後の利用率と公共サービス向上が期待されている。
自然災害リスクの低い高崎市
ふたつめは、高崎市中心部が自然災害リスクが極めて低い地域であるからだ。これは、高崎市が公表しているハザードマップを確認すればわかる。
実際に、自然災害リスクの低さを理由に、NTTが本社機能の一部を高崎に移転するなどの動きが見られる。東京都知事政務担当特別秘書である宮地美陽子氏が2023年に出版した著書「首都防衛」では、東京が首都直下型地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火など複合災害に見舞われ、首都機能を失うリスクが広く認知された。この影響で、日銀OBなどの「情報強者」が都内の持ち家を売却し、高崎駅徒歩圏内に移住する例が増えている。
三つめは、群馬県内の富裕高齢世帯が、自宅の広さが過剰になり、自動車運転免許証を返納後も、公共交通機関と徒歩のみで問題なく生活できる高崎駅徒歩圏内のマンションに移住していることだ。
これらの複数の要因により、高崎市中心部には、東京や群馬県内からの人口流入が続いている。
一方、高崎駅から約5km西に位置する豊岡だるま駅が建設される豊岡地区は、高崎市中心部とは異なる雰囲気を持つエリアである。
そもそも、1955(昭和30)年に高崎市に合併される前は、豊岡地区は碓氷(うすい)郡豊岡村という別の自治体だった。豊岡村が高崎市に編入された当時の主要産業は農業であり、農閑期に農民がだるまを作り、現金収入を得ていた。そのため、豊岡地区ではだるまの9割が生産されている。
豊岡地区の上豊岡町には、1971年に八幡第二工業団地が造成されたため、豊岡だるま駅建設予定地(高崎市下豊岡町)から西に5分ほど歩くと工場群が見られる。豊岡地区は農地、宅地、工場が混在しており、独特の地域性を持っている。