高崎市で「新築マンション」建設が相次ぐ理由! 2026年度誕生の新駅「豊岡だるま駅」がもたらす地域変革とは?

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JR信越本線に新設される「豊岡だるま駅」は、地域活性化と高崎市中心部へのアクセス向上を目的とした駅だ。2026年度末に開業予定で、建設費30億円の中で公共交通政策の強化と費用対効果が問われている。地域の人口流入と再開発の進展が背景にあり、今後の利用率と公共サービス向上が期待されている。

東京23区に代わる選択肢

高崎だるまミュージアム(画像:高崎市)
高崎だるまミュージアム(画像:高崎市)

 高崎市中心部(高崎駅徒歩圏内)では、近年、再開発が進んでおり、新築マンションの建設が相次いでいる。この現象には、主に三つの要因がある。

 ひとつめは、東京23区内でファミリー向けマンションを1億円以下で購入するのが難しくなったことだ。2023年11月に開業した麻布台ヒルズのマンションには、200億円以上の物件も存在するという。東京都心の物件は、もはやニューヨークのマンハッタンやロンドンの物件の価格帯に近づいており、給与所得者には手が届かない水準に到達している。

 また、東京都心に勤務する人々も、コロナ禍以降、ハイブリッドワークが一般化したことから、東京駅まで新幹線で50分ほどでアクセスできる高崎駅周辺に住む人が増えている。高崎駅の駅ビルには、群馬県唯一の成城石井が入っており、駅西口には高崎高島屋も営業を続けている。

 さらに、高崎駅から徒歩7分以内で、60平方メートル以上の中古マンションを探すと、2990万円から6000万円の物件が見つかる。2020年にJR高崎駅東口に群馬県初のタワーマンション・ブリリアタワー高崎アルファレジデンシアが竣工し、現在でも6000万円未満のファミリー向けマンションが建設中だ。

 筆者(長井利尚、鉄道ライター)は高崎市中心部の出身である。1990年代後半、東京駅経由で飯田橋駅まで新幹線を利用して大学に4年間通学した経験がある。高崎駅徒歩圏内であれば、自家用車を持つ必要はなく、地方にありがちな不便さも少ない。

 高崎市は江戸時代から中山道の宿場町として発展しており、外から来る人に対して寛容で、転入者が受け入れられる地域だ。学校区内であれば、都内に住むよりも幸せに暮らせる可能性が高い。生活コストも安く、喧騒も少ないが、不便さはほとんど感じない。

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