ローカル鉄道維持の敵は誰だ? 千葉県「低輸送密度路線」を巡った経営学者が見た、鉄道活性化を阻む社会構造の正体

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2024年11月、JR東日本が久留里線久留里~上総亀山間の廃止を発表した。少子高齢化やモータリゼーションの進行により、地方鉄道の存続が厳しい状況となっている。地域公共交通の再構築が急務であり、持続可能な交通体系の構築が求められている。

筆者への反対意見

三井アウトレットパーク木更津に隣接する住宅地。新しい住宅が建ち並ぶ。2025年1月8日撮影(画像:大塚良治)
三井アウトレットパーク木更津に隣接する住宅地。新しい住宅が建ち並ぶ。2025年1月8日撮影(画像:大塚良治)

 不採算の鉄道路線に公費を投入することには反対意見もある。鉄道にこだわらず、利用状況に合った交通手段を選ぶべきだという考えだ。

 先日、千葉県鴨川市長狭地区にある大山千枚田を訪れた際、久留里線の一部区間廃止や房総半島の交通事情について、地元在住の女性に話を聞いた。

 その女性によると、

「鉄道が廃止されると、車を運転できない学生は大変だと思うけど、それを除けば、移動手段はほとんどが車。公共交通より短い移動時間で、都内や横浜へ行くこともできる。房総半島内陸部ではどの地域も車中心になっていて、公共交通の経営は厳しいと思う。この近辺でも、亀田病院と東京湾フェリー(浜金谷港)を結ぶ路線バスが廃止になっている」

とのことだった。

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