「夜行新幹線」は実現できるか? 高速バスとの競合、貨物新幹線との連携! 可能性と課題を考える【連載】夜行列車現実論(5)
西鉄「はかた号」のプレミアムシートが往復最大5万円となるなか、夜行新幹線はコスト競争力を持つ選択肢となるか。インバウンド需要や地域活性化との連携で、再評価されるべき時期に来ている。
地域活性化の可能性

旅客向けの夜行新幹線には、環境問題や安全対策、需要の不確実性、コスト面などから否定的な意見が多い。しかし、出張環境やインバウンド需要の変化を受けて、夜行移動を望む声が再び増えている。
特に、新幹線用車両を活用すれば、身体的負担が少なく、移動時間も短縮できるため、十分な選択肢となるだろう。現時点では、961形のような寝台新幹線は難しいかもしれないが、座席車を対応させる形になる可能性が高い。それでも、最近人気の高級夜行バスと同程度の価格帯で提供できれば、成功の可能性はある。
また、夜行新幹線を利用した際に目的地で使えるクーポンを提供するなど、
「地域活性化」
と組み合わせて利用を促進するアイデアも考えられる。閑散期には柔軟なプランを用意するなどして、利用をさらに拡大する方法もある。まずは、夜行新幹線を長距離移動の選択肢として導入することから始めるのがよいだろう。
貨物新幹線の導入計画も進んでおり、新規事業の検討にとっては絶好のタイミングだ。新幹線の新しいスタイルが確立されることを期待している。