“夜行寝台バス”は本当に成功するのか? 国交省「座席フルフラット化」が直面する3つの深刻課題とは
夜行バス革命が始まる? 国土交通省が解禁した「フルフラット座席」。海外で主流の快適仕様が日本に進出し、長時間移動が劇的に変わる可能性を秘める。安全性やコスト課題を克服し、新たな快適性を手にする未来は、鉄道や航空に迫る高速バスの進化の第一歩だ。
夜行バス快適化へ 新ガイドライン
国土交通省は、2024年11月19日に高速バスのフルフラット座席に関する新しいガイドラインを発表した。夜行高速バスの利用者のなかには、より快適な移動空間を求める声が多く、特にフルフラット座席でゆっくり眠れることを期待する声が強かった。
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今回のガイドラインでは、安全性を確保するために、
・衝突時の保護措置
・転落防止構造
・座席ベルトの装備
などが具体的に規定されている。これまで日本では、安全上の理由からフルフラット座席の導入が認められてこなかったが、海外では
・インド
・カンボジア
・中国
・ベトナム
などで既に一般的な座席形態となっている。
今回、日本でも利用者のニーズに応える形で規制が緩和されることになった。この変化がもたらす影響や可能性について考えてみたい。