高輪ゲートウェイ駅周辺の「再開発」 JR東日本のプレスリリースが抽象的でよくわからないので、自分なりに調べてみた件

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「未来都市」への第一歩がここから始まる――。高輪ゲートウェイ駅周辺で進む再開発。2025年開業予定の高層ビルや最先端技術を駆使した「都市OS」によるスマートシティ化、さらに歴史的遺産・高輪築堤の保存活用を融合した壮大な計画が描く、新時代の都市モデルとは、

「地球益」を目指す再開発プロジェクト

高輪ゲートウェイ駅(画像:写真AC)
高輪ゲートウェイ駅(画像:写真AC)

 東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で進む再開発は、未来都市の実現に向けた実験的な場となっている。2020年に駅が開業してから約5年がたち、2025年3月には一部施設の開業が予定されている。

 この再開発の特徴は、先進技術を活用した新しい街づくりにある。

「都市OS」

といった言葉が使われることもあり、これがどのような街を目指しているのかが注目されている。

 再開発は、四つの街区に分かれて進行中の「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」プロジェクトとして、南北に1.6km、広さ9.5haの敷地にオフィスやホテルを含む4棟の高層ビルと、展示場やホールなどの文化施設が建設される予定だ。2025年3月27日には、地上30階建てと29階建ての2棟が開業し、残りの施設は2026年春の開業を予定している。

 JR東日本は、2025年3月のまちびらきに関するプレスリリースで、この開発の方向性を次のように説明している。

「TAKANAWA GATEWAY CITYは地球が抱えるさまざまな社会課題に対し、「新たなビジネス・文化」「循環型社会のモデル」など、未来に資する解決策を街から生みだし、世界中へ発信していく拠点となります。日本各地や世界にイノベーションをもたらしながら、100年先の心豊かなくらしに向けた「地球益」の実現に取り組みます」

この説明を聞いて、多くの人は

「地球益」

といった言葉に戸惑うのではないか。

 地球益とは、環境問題など地球規模の課題に取り組み、それを解決することで得られる利益や恩恵のことを指す言葉だ。しかし、この言葉がどれだけ広く使われているかは疑問だ。東京の一地域の再開発が、どのようにして地球規模で利益をもたらすのか、よくわからない人も多いだろう。今回は、専門用語を避けて、高輪ゲートウェイシティの目的や今後の展望について説明していく。

 高輪ゲートウェイ駅周辺の「再開発」、JR東日本のプレスリリースが抽象的でよくわからないので、自分なりに調べてみた件――といったところだろうか。

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