京都「三条駅前」再開発が動き始めた! なぜ“最後の一等地”と呼ばれるのか? 文化発信拠点整備で変わる街の未来とは
京都市中心部、京阪電鉄三条駅前の東山区で再開発計画が進行中だ。この地域は“最後の一等地”ともいわれており、京文化を発信する複合施設が整備される予定だ。これにより、街の景観や雰囲気がどのように変わるのか、注目が集まっている。
訪日客に近いが閑散とした三条
京都市中心部で“最後の一等地”ともいわれる東山区の京阪電鉄三条駅前で再開発計画が動き始めた。京文化を発信する複合施設が整備される方向だが、街はどう変わるのだろうか。
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江戸時代の東海道で西の起点となる三条大橋。東側のたもとは地下に京阪電鉄三条駅と京都市営地下鉄三条京阪駅があり、京阪電鉄の京阪本線と鴨東(おうとう)線が鴨川沿いの川端通地下を南北に、東西線が三条通地下を通って東西に走る。だが、地上は市中心部の駅前に似つかわしくない広さ約6500平方メートル、約260台収容の駐車場が広がる。
京阪電鉄と地下鉄の交通結節点で、訪日外国人観光客でごった返す祇園(東山区)や四条河原町(中京、下京区)まで歩いて5~10分。それにもかかわらず、周辺には
・古い市営住宅
・旅館跡の空き地
・廃屋となった飲食店跡
・閉校した有済(ゆうさい)小学校跡
などが点在する。訪日客の姿は見かけるものの、祇園や四条河原町のようなにぎわいは感じられない。
三条通で営業している飲食店で話を聞くと、従業員の女性が
「ずいぶん前から再開発の話があったのに、動かないまま。訪日客で混雑する四条通や祇園の飲食店がうらやましい」
と表情を曇らせた。