「車内で嘔吐」“忘年会シーズン”にタクシードライバーを悩ませるカスハラ問題! 進む対策、悪質客はもう乗れなくなる?
タクシー業界では、暴言や料金トラブル、嘔吐といったカスハラが深刻な問題になっている。特に泥酔客が原因のケースは全体の約半数を占めていて、忘年会シーズンには被害が急増する。こうした迷惑行為に対応するため、車内で嘔吐した乗客に対して2万円の清掃費を請求する仕組みも導入されつつある。ドライバーを守り、カスハラの基準を明確にすることが求められているなか、配車アプリでの「乗客評価システム」が新たな解決策として注目されている。
悪質客はタクシーに乗れなくなる時代

タクシー業界では、カスハラ客に対して毅然(きぜん)とした対応を取るようになっているが、カスハラ客を認定する基準はまだ曖昧な部分がある。今後は、カスハラ客と認定するための明確な基準が必要だろう。
現在、多くの配車アプリでは、乗客からしかドライバーを評価できないが、ウーバーではドライバーが乗客を評価できるシステムがある。このシステムでは、評価が悪い乗客にはマッチング率が低くなるなどのペナルティーが課せられる。
今後、他の配車アプリでも同様のシステムが導入される可能性があり、カスハラ客と認定されると、マッチング率の低下や、ひどいカスハラ客の場合は
「タクシーに乗れなくなる」
こともあるだろう。
カスハラ問題はタクシー業界だけでなく、社会全体で解決すべき課題だ。業界全体として、さらに強化されたカスハラ対策や、乗客とドライバーが安心してサービスを利用できる環境づくりが求められる。相手への配慮を持った行動を心掛けることで、業界全体の改善に貢献できることを伝えたい。