「車内で嘔吐」“忘年会シーズン”にタクシードライバーを悩ませるカスハラ問題! 進む対策、悪質客はもう乗れなくなる?

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タクシー業界では、暴言や料金トラブル、嘔吐といったカスハラが深刻な問題になっている。特に泥酔客が原因のケースは全体の約半数を占めていて、忘年会シーズンには被害が急増する。こうした迷惑行為に対応するため、車内で嘔吐した乗客に対して2万円の清掃費を請求する仕組みも導入されつつある。ドライバーを守り、カスハラの基準を明確にすることが求められているなか、配車アプリでの「乗客評価システム」が新たな解決策として注目されている。

業界が実践する予防策

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 タクシー業界最大手の日本交通(東京都千代田区)は、カスハラに対する以下のガイドラインを示している(「カスタマーハラスメントへの対応に関する基本方針」から一部抜粋)。

●要求「内容」が不当な例
・高額な慰謝料や迷惑料の要求
・正当理由のない返金要求、代替輸送要求
・責任者(社長、所長)や上長による謝罪の要求
・土下座の要求

●要求「手段・態様」が不当なものの例
・怒鳴る、乱暴な口調
・脅迫的言動、暴力的言動
・長時間の電話、連日の電話
・車両や会社への長時間の居座り
・「役所やマスコミに通報する」との主張
・「写真や動画をインターネットに載せる」との主張
・安全運行を妨害する行為

 タクシー業界では、カスハラ対策として、これまで乗務員証に記載されていたドライバーの顔写真や氏名を削除し、会社名のみを表示するように変更した。これは、SNSなどでドライバーへの誹謗(ひぼう)中傷を避けるための対策である。また、教育や指導として以下の対応を行っている。

・私語をなるべく控える
・乗客と同じ目線で話さない
・目的地までのルートを事前に確認する

これらの対応を通じて、トラブルを未然に防ごうとしている。

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