「車内で嘔吐」“忘年会シーズン”にタクシードライバーを悩ませるカスハラ問題! 進む対策、悪質客はもう乗れなくなる?
タクシー業界では、暴言や料金トラブル、嘔吐といったカスハラが深刻な問題になっている。特に泥酔客が原因のケースは全体の約半数を占めていて、忘年会シーズンには被害が急増する。こうした迷惑行為に対応するため、車内で嘔吐した乗客に対して2万円の清掃費を請求する仕組みも導入されつつある。ドライバーを守り、カスハラの基準を明確にすることが求められているなか、配車アプリでの「乗客評価システム」が新たな解決策として注目されている。
タクシー事故を防ぐ言葉の使い方

しかし、自分では気づかないうちに、カスハラに該当する行為をしてしまうことがあるかもしれない。例えば、軽い冗談や命令口調の言葉が、年齢や性別によってドライバーにストレスを与えることがある。
また、乗車してすぐに「○○まで急いで」「○○時までに着きたいから飛ばして」「取りあえずまっすぐ行って」といった指示を出す乗客もいるが、
「急いで」
「飛ばして」
「取りあえず」
「まっすぐ」
これらの言葉はドライバーにとって緊張や不安を引き起こし、ストレスとなることがある。タクシーに乗る理由として、急いでいるからという場合が多いだろうが、その急いでいる乗客自身が知らず知らずに高圧的な態度や命令口調になり、その結果、ドライバーが動揺して事故を誘発する原因となることがある。その言葉で自分の安全も脅かされる可能性があるのだ。
では、どうすればよいのか。
・曖昧な言葉を避ける
・目的地を明確に伝える
ことが大切だ。急いでいるのであれば、
「道路交通法を守って」
「安全を優先して」
「できるだけでいい」
という言葉を添えるとよいだろう。ドライバーも人間なので、誠意を持って対応してくれるだろう。自分も相手も気持ちよく目的地に到達するためにはどうすればよいかを考えてみよう。
「ビジネスとしても生かせるこの課題」
を、タクシー車内で実際に試してみるのはどうだろうか。