中央自動車道の圧倒的功績! 首都圏~中京圏の大動脈が生み出した「雇用8万人」「生産変化額26兆円」という経済効果とは
中央道は、開通から40年以上にわたって東京都と中京圏を結ぶ経済の大動脈として、約26兆円の生産変化をもたらしてきた。所要時間の短縮は企業の発展や観光の振興に寄与し、雇用も8万人増加している。しかし、交通量は他の路線の開通によって減少傾向にあり、老朽化対策も急務となっている。今後の発展には、相互関係の強化が重要になるだろう。
高速道路の意義

中央道の開通により、さまざまな効果が現れた。特に、所要時間の短縮と経済効果のふたつは、中央道開通の大きな成果といえる。
2015年のデータに基づき、首都圏から中央道沿道の主要駅、中京圏から中央道沿道の主要駅への一般道と中央道利用の所要時間を比較してみると、次のような結果が得られた。
●東京駅~甲府駅
・一般道:290分
・中央道:128分
・差:162分
・短縮割合:56%
●東京駅~塩尻駅
・一般道:430分
・中央道:178分
・差:252分
・短縮割合:59%
●名古屋駅~飯田駅
・一般道:226分
・中央道:108分
・差:118分
・短縮割合:52%
●名古屋駅~伊那駅
・一般道:239分
・中央道:131分
・差:108分
・短縮割合:45%
利用する距離が長くなるほど、一般道と中央道の所要時間の差は大きくなる。
中央道沿道は日本有数の険しい山岳地帯で、一般道も主に国道であるため、片側1車線の設計が多く、速度が出しにくい。そのため、ノンストップで速い速度で走行可能な高規格道路の存在は非常に重要である。
この所要時間の短縮は、企業の発展、農産物の輸送、観光産業に大きな影響を与え、中央道開通後には約26兆円の生産変化額につながっている。年間の生産変化額は、1982年の中央道全線開通後、次のように年々上昇していった。
・1990年代:約4000億円
・2000年代:約6000億円
・2020年代:約8000億円
このように、中央道の開通は経済成長に寄与している。