中央道の「車線数」が少なすぎる件

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魅力たっぷりの中央道だが、筆者がどうしても苦言を呈したい点がある。それは、中央道を利用する上でデメリットとなる点である。

東名との違い

中央自動車道(画像:写真AC)
中央自動車道(画像:写真AC)

 中央自動車道(中央道)は、東京都杉並区の高井戸インターチェンジ(IC)を起点に、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県を通り、愛知県小牧市の小牧ジャンクション(JCT)で終わる。

 同じく首都圏と中京圏を通る東名高速道路(東名)と併用されることが多く、東名が太平洋沿岸を走るのに対し、中央道は南アルプスや中央アルプス付近を走る。

 そんな魅力たっぷりの中央道だが、筆者(ズバリ英朗、道路ライター)がどうしても苦言を呈したい点がある。それは、中央道を利用する上でデメリットとなる点だ。何回走っても感じる。ということで、今回も“ズバリ”指摘していこう。

片側2車線の謎

東京インターチェンジの位置(画像:OpenStreetMap)
東京インターチェンジの位置(画像:OpenStreetMap)

 中央道は、全国的に見ても交通量の多い主要路線であるにもかかわらず、基本的に片側2車線で構成されている。起点の高井戸IC付近が2車線なら、終点の小牧JCT付近も2車線だ。もちろん、経由地も2車線である。

 例えば、東名は東京IC(東京都世田谷区)から御殿場JCT(静岡県御殿場市)までが片側3車線、その他の路線も起点から80~100kmは片側3車線である。

 東京ICから厚木IC(神奈川県厚木市)までの東名は、開通当初から片側3車線で設計されていた。しかし、開通後の交通量の増加にともない、開通から10~20年後に他の区間や路線で車線数が片側3車線に増やされた。

 それなのに、なぜか中央道だけが取り残されている。片側2車線が基本ベースのままで、そもそも車線を増やすという大規模な話もない。このままでは損失が大きいのではないか。

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