「四角いハンドル」はアリ?ナシ? プジョーが26年以降に標準採用、メリットはあるのか
プジョーは2026年以降、四角い異形ハンドル「ハイパースクエア」を標準装備することを発表した。また、ステアバイワイヤ技術を導入し、視認性と操作性を両立させている。これにより、ドライバーは手を離さずにさまざまな機能を操作できるようになる。一方、トヨタもハンドルデザインの進化を追求しており、異形ハンドルの未来に注目が集まっている。
視認性向上と操作性のはざま

ハイパースクエアは、さまざまなハンドル形状のなかでも非常にユニークな存在だ。これまでに丸型以外の異形ハンドルが採用されてきた理由はいくつかある。
円形ハンドルでは、ドライバーはハンドルの奥にあるメーターやディスプレーをハンドル越しに見ることができるように、内側が空いている。しかし、ドライバーの身長や視線の位置によっては、メーターが見づらい場合がある。
また、円形ハンドルは上下にスペースを取るため、ドライバーが運転席に乗り込む際に膝にぶつかりやすい。こうした問題を解決するために、ハンドルの上下をできるだけ低くしたいという要求があった。
その結果として、D型ハンドルや楕円ハンドルといった異形ハンドルが登場した。ただし、あまり円形から逸脱した形状は、ハンドルを切り返す際に持つ場所が減るため、不便さもある。このように、異形ハンドルは視認性や乗降性と操作性のバランスが常に求められてきた。
ハイパースクエアは、上下を最小限に抑えた長方形のデザインで、メーターや前方の視認性を大きく確保し、ドライバーの乗降性も大幅に向上している。
ただし、四角いハンドルは切り返し操作の際に持つ箇所が少なくなるため、操作性が劣るという問題がある。そこでプジョーは、ステアバイワイヤ技術を採用し、わずかな舵角でも車を操作できるようにすることを目指している。これにより、車を曲げたり転回させたりするときに切り返し操作が不要になり、ドライバーはハンドルから手を離さずに操作できるようになる。
もしハイパースクエアが量産車に標準搭載されれば、異形ハンドルのメリットを最大限に享受できるだろう。