EVとガソリン車が同価格に! 進化する欧州、「補助金依存」からの脱却と低価格モデル投入の新潮流とは

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シュコダの新型EV「エルロック」が2025年に登場する。価格は約3万3000ユーロからスタートし、補助金を利用すれば約3万ユーロになる。EVとガソリン車の価格差が縮小しているため、手頃なEVが次々と登場するトレンドが見られる。これにより、欧州市場での需要が拡大することが期待されている。

EV・ガソリン車の価格差解消

シュコダ・カロック(画像:シュコダ)
シュコダ・カロック(画像:シュコダ)

 本題に入る前に、フォルクスワーゲンジャパンが現在販売していないシュコダについて紹介する。シュコダ本社はチェコにあり、1895年にオーストリアで自転車の生産を開始した。その後、1899年にオートバイの生産を始め、1901年には自動車の生産もスタートしている。

 1926年に発売された「シュコダ360」以降、シュコダブランドは現在に至るまで継承されている。第二次世界大戦終戦後の1948年に国有化されたが、1991年にVW傘下となり、民営化されてからはVW車両を基にして、主に欧州市場向けに事業展開が進められてきた。

 プレスイベントで発表されたシュコダ・エルロックの販売価格は3万3000ユーロからで、モーター出力に応じて、エントリーレベル「50」(125kW)、量販グレード「60」(150kW)、上位グレード「85」(210kW)の3バージョンがラインアップされている。すべてのモデルはDC急速充電に対応しており、エルロック「50」は約25分以内に80%まで充電可能で、フル充電時の航続距離は約370Kmだ。

 一方、ガソリン車のカロックには、1.0L、1.2L、1.5Lのガソリンエンジンと2.0Lのディーゼルエンジンがあり、エントリーレベル「1.0TSI」の販売価格は約3万ユーロから。エンジン出力は110HPで、燃費は17Km/Lとなっている。ボディサイズはエルロックの方がやや大きいが、両モデルを比較すると、ほとんど差はない。補助金を適用した場合、車両価格が同程度で、スペックも拮抗(きっこう)しているため、どちらのモデルを選ぶか迷う人も多いだろう。

 シュコダのような低価格のEVを投入する動きには、ステランティス傘下のオペルも追随している。オペルの英国部門ボクスホールは、補助金の有無にかかわらず、EVとガソリン車を同一価格で販売する方針を明らかにした。新型SUV「フロンテラ」では、EVとハイブリッド車のベース価格を英国で2万3495ポンド(約470万円)に統一し、EVとガソリン車の価格差を解消する初めての試みとなる。

 EVとガソリン車のスペックは拮抗しており、ハイブリッド車は1.2Lのガソリンエンジンと21kWの電動モーターの組み合わせで、エンジン出力は100hpと136hpの2種類がある。一方、EVは113hpの電動モーターを搭載し、航続距離(WLTP暫定モード)は186マイルで、2025年から発売される「ロングレンジ」バージョンでは248マイルになる予定だ。

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