「札幌五輪」招致に拭えぬ不安 大雪被害で交通寸断、今冬の反省を生かせるか

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2022年2月、記録的な大雪に見舞われた札幌では、鉄路・空路・一般道などが甚大な被害を受け、交通網が寸断された。市が目指す2030年冬季五輪の招致には、こうした交通課題の解決も欠かせない。

五輪調査、市民調査で賛成過半数も

 そんな中で、札幌市は2030年開催の冬季オリンピックの開催地に名乗りを挙げようと躍起になっている。

 2022年3月16日(水)には、開催の賛否を市民・道民に聞いた意向調査の結果(速報値)を公表。賛成派が過半数を占めたとのことだが、蔓延(まんえん)する新型コロナウイルス渦に、ロシアのウクライナ侵攻で戦争の恐怖が高まる中、オリンピックどころじゃないという声があるのも事実だ。

 思い起こすと50年前の1972(昭和47)年2月、札幌市で行われた第11回オリンピック冬季競技大会のスキージャンプ70m級で、日本代表の笠谷幸生選手らが、金、銀、銅メダルを独占して、会場を歓喜の渦に巻き込んだ。

 筆者もそれを目の当たりにしただけに、夢よ、もう一度、と思う一方、なぜが踏ん切りがつかないというのが正直な心境だ。

 8年後のオリンピック。その頃、世界がどう変化しているか想像もできないが、ひるがえって今冬のような大雪に見舞われたら、果たして競技開催や大会運営に支障は出ないのかと不安が募る。

 カーリングやアイスホッケーなど屋内競技は別として、アルペンスキーや距離、バイアスロン、スノーボードなどの野外スポーツは、天気に大きく左右される。特に気になるのがオリンピック終了後に行われるパラリンピック。体に障害のある人たちのスポーツの祭典だから、さまざまな配慮が必要だ。

 今冬のような交通網の乱れは、試合に臨む選手たちはもちろん、国内外から訪れる観戦客にとっても歓迎すべきものではない。

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