「札幌五輪」招致に拭えぬ不安 大雪被害で交通寸断、今冬の反省を生かせるか

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2022年2月、記録的な大雪に見舞われた札幌では、鉄路・空路・一般道などが甚大な被害を受け、交通網が寸断された。市が目指す2030年冬季五輪の招致には、こうした交通課題の解決も欠かせない。

雪の悪路、転倒被害も続出

建物崩壊を報じる新聞(画像:合田一道)
建物崩壊を報じる新聞(画像:合田一道)

 転倒した場所は、歩道が282人、自宅・アパートなど敷地内が38人、病院やスーパーなどが18人で、4人に一人が道路の転倒している計算だ。年齢別では60歳以上の高齢者が60%を占め、うち80代が最も多く82人を数える。

 これは救急車が出動して搬送した数なので、実際に転倒した人はこの何十倍にもなるだろう。

 筆者(合田一道、ノンフィクション作家)の知人の高齢女性は、転倒して右足を傷め、そのまま足を引きずって自宅まで帰ったが、あまりに痛いのでタクシーで病院へ行き、骨折と診断されそのまま1か月も入院した。

 札幌市内の履物店主から、本州からやって来る人はたいてい北海道民が用いる雪道用の靴を買い求めるという話を聞いたことがある。確かに私の東京の友人が北海道へ来る前、電話があり「靴店を紹介してくれ」と頼まれた思い出がある。

 札幌市消防局の分析によると、2022年1月は中旬から日中に湿った雪が降り、夜に凍って滑りやすい路面になり、事故が多発した。2月は大雪が降り続いて、歩道の脇の雪山がせり出て歩きづらくなり、転倒する人が出た。除雪中に足を取られて倒れる人もいた――としている。

 北海道の雪にはくれぐれもご用心をいただきたい。

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