野球の「リリーフカー」は本当に必要? プロ野球セパ12球団を徹底検証、知られざる歴史と意外な現状をご存じか

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リリーフカーは単なる移動手段ではなく、試合の演出や観客体験において重要な役割を果たしている。その復活や新しいデザインの導入は、時代の流れや球団の方針によって変わることがあり、今後も注目されるポイントだ。

スペシャルなリリーフカーたち

 ペナントレース以外にも、特別仕様のリリーフカーが登場することがあった。

 マツダが冠スポンサーを務めていた2010(平成22)年から2021年のオールスターゲームでは、同社の車両がリリーフカーとして使用された。具体的には、RX-8やアテンザの特別仕様車である。

 また、2021年に東京五輪の野球競技が横浜スタジアムで開催された際には、トヨタが国際オリンピック委員会(IOC)の公式パートナーであることから、特別にカスタマイズされた電動車両・APM(Accessible People Mover)がリリーフカーとして採用された。この車両は、バリアフリーを重視した設計となっている。

実は少ないリリーフカー使用球場

リニューアルしたメルセデス・ベンツ リリーフカー。2023年3月発表分より(画像:千葉ロッテマリーンズ)
リニューアルしたメルセデス・ベンツ リリーフカー。2023年3月発表分より(画像:千葉ロッテマリーンズ)

 改めて整理すると、東京ヤクルト、中日、東北楽天、埼玉西武の4球団は過去に一度も本拠地でリリーフカーを使用していない。2024年時点でリリーフカーを用いる球場は、次の4つだけである。

・阪神甲子園球場
・横浜スタジアム
・ZOZOマリンスタジアム
・エスコンフィールドHOKKAIDO

 しかし、米国での再評価の動きや試合時間短縮が求められている流れを考えると、今後、日本でも“スタジアムのモビリティ”であるリリーフカーは決して過去のものにはならないだろう。

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