なぜこの時期に? 中国南方航空 まさかの巨大機「A380」日本線に投入 その背景は
新型コロナの影響で、国際線では減便はもちろん、平時より飛行機をサイズダウンすることが一般的だ。そのようななか中国南方航空が総2階建ての「A380」を飛ばし始めた。どういった背景が考えられるだろうか。
成田~広州線の使用機材を「サイズアップ」
![中国南方航空のエアバスA380型機(画像:Gerard van der Schaaf[CC BY 2.0〈https://bit.ly/3l3fotx〉])。](https://merkmal-biz.jp/wp-content/uploads/2020/12/200930_cs_01.jpg)
新型コロナウイルスの感染拡大に端を発し、国際線航空便の大幅な需要減退が続いている。また、この影響でキャパシティの大きい飛行機を小型化する潮流もある。
カンタス航空(オーストラリア)やブリティッシュエアウェイズ(イギリス)では、「ジャンボジェット」の愛称をもつボーイング747型機の退役が当初の計画より早められているほか、総2階建ての巨大な胴体をもつエアバスA380型機も、導入している多くの航空会社で定期便への投入が見合わされている。
そのようななか2020年9月2日(水)、成田空港に中国南方航空のエアバスA380型機が姿を現した。同航空会社のA380型機が日本に投入されるのは今回が初めてで、投入路線は成田~広州線。
この路線は、9月1日まで、エアバスA330型機が投入されていた。先述のとおり、新型コロナの影響でいわゆる「超大型機」の使用機会が減るなか、異例ともいえる使用機材の大型化となるわけだが、背景にはどういった事情があるのか。