トヨタがギガキャスト用大型鋳造設備の導入先に、愛知の「自社工場」を選んだ理由
トヨタが愛知県内に国内最大級のギガキャスト用鋳造設備を導入する。型締力は9000tで、EV生産の効率化を目指す。2025年までに30モデルを市場投入予定で、2030年には年間350万台のEV販売を計画している。
部品統合、86から1へ

トヨタは2023年6月、東富士研究所(静岡県裾野市)で開催された「トヨタ テクニカル ワークショップ2023」において、次世代バッテリーEV戦略としてギガキャストの取り組みを紹介した。
新しいモジュール構造で車体を3分割し、ギガキャストを採用することで、大幅な部品統合を実現し、車両開発費や工場投資の削減に貢献すると説明した。
具体的な例として、BEV「BZ4X」のリア部(後部)を挙げた。従来は部品点数が86個で33工程を要していたが、ギガキャストを利用するとアルミ合金製の1部品に統合でき、製造工程をひとつに集約できるという。
このように、ギガキャストは前例のない規模で部品や工程の統合を可能にし、自動車の製造方法を革新的に進化させる潜在能力を持っている。トヨタはこれまでに少なくとも4年にわたり、ギガキャストの研究開発に取り組んできた。