日産の4~6月営業益「99%減」も欧州好調なワケ e-POWERの光る存在感、“米中依存”脱却は可能なのか?

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日産自動車は、2024年度第1四半期決算で連結営業利益が前年同期比-99.2%と大幅減少。米国での販売競争激化や在庫適正化費用の増加が要因。しかし、欧州市場では堅調な販売を維持し、成長の余地も残されている。

中国製EV関税で見える日産の優位

日産自動車の地域別年間販売台数の割合、2023年度決算(画像:日産自動車のデータを基にMerkmal編集部で作成)
日産自動車の地域別年間販売台数の割合、2023年度決算(画像:日産自動車のデータを基にMerkmal編集部で作成)

 日産自動車の2023年度決算による地域別の年間販売台数は次のとおりだ。

・日本:484(千台)
・北米:1262(千台)※うち米国916(千台、73%)
・欧州:361(千台)
・アジア:961(千台)※うち中国794(千台、83%)
・その他:374(千台)

このように、その大部分が米国と中国に集中している。そのため、日産自動車の経営は、今回の決算のように米国や中国の動向に大きく影響を受けやすい状況にある。リスクを分散するためにも、ルノーとの関係を整理した今、

「欧州市場の重要性」

がさらに増しているといえる。

 欧州は、EVの普及が進みつつあるが、そのような状況下でもテスラの2024年の上半期の販売台数は、12万5000台、対前年-9.1%と息切れしている現状だ。中国製EV勢も報道では目立っているものの、まだ欧州市場に上陸したばかりであり、比亜迪(BYD)ですら2023年の実績では約1万6000台にすぎない。

 さらに中国製EVには、メーカーにより17.4%-37.6%の関税が7月5日から暫定的にかけられている。EUは、11月以降に関税を正式に導入するかどうか議論中であるが、中国製EVに対する関税動向次第では、当面はハイブリッド車がさらに優位になる可能性が高い。そうなれば、日産自動車の欧州市場での快進撃は今しばらく続くかもしれない。

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