日産の4~6月営業益「99%減」も欧州好調なワケ e-POWERの光る存在感、“米中依存”脱却は可能なのか?

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日産自動車は、2024年度第1四半期決算で連結営業利益が前年同期比-99.2%と大幅減少。米国での販売競争激化や在庫適正化費用の増加が要因。しかし、欧州市場では堅調な販売を維持し、成長の余地も残されている。

欧州市場で急成長中

日産自動車の内田誠社長(画像:日産自動車)
日産自動車の内田誠社長(画像:日産自動車)

 日産自動車は、2024年度第1四半期決算の数値とはうらはらに、欧州では好調を維持していた。

 欧州自動車工業会(ACEA)の集計によると、2023年における欧州連合(EU)、欧州自由貿易連合(EFTA)、英国を合わせた日産自動車の新車販売台数は、29万3000台、対前年23.1%だった。2024年の上半期も17万6000台、対前年18.2%と大きく伸びている。

 欧州日産での乗用車ラインアップは、

・リーフ
・アリア
・キャシュカイ
・ジューク
・エクストレイル
・タウンスターコンビ

であるが、このうちキャシュカイ、ジュークが販売をけん引している。キャシュカイは、英国のサンダーランド工場で欧州向けに生産されているコンパクトスポーツタイプ多目的車(SUV)で、マイルドハイブリッド(フルハイブリッドやプラグインハイブリッド〈PHEV〉に比べて、電動モーターの役割が小さい)とe-POWERの2種類があり、欧州での激戦を戦い抜いている。

 特に、2022年秋から投入されたキャシュカイのe-POWERモデルは、フルハイブリッドのライバル車が少ないうえ、電気自動車(EV)ライクな運転を楽しめると高く評価されているようだ。

「マイルドハイブリッド以上EV以下」

というe-POWERのポジショニングは、少なくとも従来のガソリン車の新車販売ができなくなる2035年までは優位にはたらくだろう。日産自動車は、2026年までの経営計画「The Arc」において、欧州戦略を明確にしている。内訳は、

・新型車6車種の投入
・乗用車のEV販売比率40%以上
・第3世代e-POWERの投入

だ。なお、新型車6車種を投入すると、新車のパワートレイン別の商品ポートフォリオは、EVが4、e-POWERが3、PHEVが3となる。

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