ゴミか?お宝か? 「EV用リチウムイオンバッテリー」の今後を左右するリサイクル市場の行方とは
リチウムイオンバッテリーの需要は急増し、2030年には130億ドル市場へ成長が見込まれる。しかし、リサイクルは全体の5%と低迷。新技術やリユース手法の進展が求められる中、欧州でも43億ドルの市場成長が期待されている。供給不足を回避するために、今からの取り組みが必要だ。
EU規制が進化を促すリサイクル市場

欧州でもリチウムイオンバッテリーのリサイクル市場が注目されている。グローバルインフォメーション(神奈川県川崎市)の市場調査リポートによると、欧州のリチウムイオン電池リサイクル市場規模は、2023年に7億7560万ドルに達し、2033年には約6倍の
「43億1650万ドル」
に成長する見込みだ。
この市場をけん引しているのは、欧州連合(EU)の厳しい規則と持続可能性目標だ。さらに、ニッケルやコバルト、リチウムといった貴重な資源の回収と環境保護への意識が追い風となっている。
EVリチウムイオンバッテリーのリサイクル市場が注目される背景には、技術の進歩と、レアメタルの枯渇や環境への配慮がある。ただし、リサイクル技術の開発だけでなく、低コスト化や原料の安定確保といった採算性の確保が大きな課題となっている。
廃バッテリーが大量に発生し、レアメタルが枯渇してからでは手遅れだ。リサイクルのコストが見合わなくても、今から取り組む必要がある。手軽にリチウムイオンバッテリーをリサイクルできる時代が訪れることを期待したい。