ゴミか?お宝か? 「EV用リチウムイオンバッテリー」の今後を左右するリサイクル市場の行方とは

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リチウムイオンバッテリーの需要は急増し、2030年には130億ドル市場へ成長が見込まれる。しかし、リサイクルは全体の5%と低迷。新技術やリユース手法の進展が求められる中、欧州でも43億ドルの市場成長が期待されている。供給不足を回避するために、今からの取り組みが必要だ。

新技術で挑むEVバッテリー再生革命

蓄電池の再利用(画像:フォーアールエナジー)
蓄電池の再利用(画像:フォーアールエナジー)

 リチウムイオンバッテリーのリサイクル市場が注目を集める理由のひとつに、新たなリサイクル手法の研究開発が進んでいる点が挙げられる。

 現在主流のリサイクル方法には、

・溶液を使ってバッテリー材料からレアメタルなどの金属を分離する「湿式精錬(しっしきせいれん)」
・熱を使って材料を金属や金属化合物に変換する「乾式精錬」
・正極材を取り出し再生する「ダイレクトリサイクル」

がある。

 特にダイレクトリサイクルは、住友化学が約10年前に開発した正極材修復技術が基盤となっている。2022年には、住友化学が京都大学と協力し、正極材を金属に精錬せずに再生するダイレクトリサイクルの開発・実証を開始。

 また、同社は、リチウムイオンバッテリーの分別回収技術を開発中のJERA(東京都中央区)と共同で技術開発を進めており、この取り組みは新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援事業にも選ばれている。

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