ゴミか?お宝か? 「EV用リチウムイオンバッテリー」の今後を左右するリサイクル市場の行方とは

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リチウムイオンバッテリーの需要は急増し、2030年には130億ドル市場へ成長が見込まれる。しかし、リサイクルは全体の5%と低迷。新技術やリユース手法の進展が求められる中、欧州でも43億ドルの市場成長が期待されている。供給不足を回避するために、今からの取り組みが必要だ。

劣化バッテリーの新たな命を生む技術

EVバッテリーの再利用しやすいモジュール構成(画像:東京電力)
EVバッテリーの再利用しやすいモジュール構成(画像:東京電力)

「リユース」という新たなアプローチにも注目が集まっている。日産自動車と住友商事によって設立された合弁会社・フォーアールエナジー(横浜市)は、EVバッテリーの「次の使い方」としてリユース事業を展開している。

 同社の4R事業では、使用済みリチウムイオンバッテリーを再利用するために、モジュールを再構成し、電圧や容量を変更して再パッケージ化し、再販売を行うことで、バッテリーのリサイクルを循環させることを目指している。

 EV用リチウムイオンバッテリーは、薄いラミネート構造(円筒型や角形構造もある)のバッテリーセル、セルを集めたバッテリーモジュール、そしてモジュールをEV用にまとめたバッテリーパックで構成されている。しかし、バッテリーの劣化はモジュールごとに異なり、最も劣化したモジュールに合わせてパック全体の性能が低下してしまう。

 そのため、劣化の激しいモジュールを取り除き、あまり劣化していないモジュールに合わせて再構成すれば、バッテリーパック全体の性能を回復させることができる。EV用バッテリーは性能が高いため、こうした方法でも他の用途に転用できる。

 フォーアールエナジーでは、劣化が少なく高性能を維持しているバッテリーを日産リーフの交換用バッテリーとして再利用し、中程度の劣化が進んだバッテリーは電動フォークリフトなどに活用。さらに劣化が進んだバッテリーは、バックアップ電源用の電池として再生されている。

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