パワハラ上司が減ったのに、「面倒な上司」がまったく減らない理由

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30年前のベストセラー『おごるな上司!』が今も有効? 令和の上司は表面だけおとなしく、本質的には「怠慢」な管理が増加中。出世欲減少も、承認欲求や「静かにつぶす」手法が根強く、部下へのケアが不十分な上司が目立つ。

ハラスメントはマイクロ・アグレッション

上司のイメージ(画像:写真AC)
上司のイメージ(画像:写真AC)

 さらに、「セクハラをする上司」も出てくる。

 令和ではすぐに問題になるあからさまなセクハラやパワハラをする上司はどんどん消えている。SNSやクチコミサイトなどであらゆることが公になっていくため、企業の側も上司たちに対してハラスメントを行わないように教育研修を施している。

 しかし一方で出てきているのが

「アンコンシャス・バイアス」

の問題だ。

「女性なのに頑張っているね」
「若いのに活躍しているね」

といえば、一見褒めているようで「女性」「若者」という属性を下に見ている。いわれた方は攻撃を受けたように感じることから、こういう言動を

「マイクロ・アグレッション」

と呼ぶ。意識的なハラスメントよりも、無意識で悪意がないからこそ変えにくくタチが悪いともいえる。

勤怠を管理しない代わりに自己責任に

 最後に、「休暇をくれない上司」について考えてみよう。

 長時間労働を要求する上司だが、こればかりは時短が基本で、残業時間規制も強化された現在では絶滅危惧種だ。上司より早退し、自由に有給休暇を取るのに気後れする部下も減った。

 しかし、勤怠を自由にさせることは部下への責任放棄につながる。上司は部下を育成し成果を出せるようにする責任がある。勤務時間外は確かに「管理」外だが、

・時間やお金の遣い方
・健康状態
・家族環境

など「ケア」してしかるべきだ。

 ところが

「勤務外 = 管理外 = 責任外」

と考える上司が増えたのではないか。不要にプライベートを探れというわけではない。

「プライベートも仕事に影響を与える」

ことをケアする責任があるということだ。難しいが今の上司には必須の姿勢ではないか。

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