ICカード残高不足で児童がバス降車! ネット大荒れ「遠鉄問題」の本質はどこにあるのか? まずは知るべきは「ドライバーの苦悩」「決済システムの課題」である

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バスドライバーによる不適切対応で児童が猛暑の中徒歩帰宅。接客教育の不足と決済システムの問題が浮き彫りに。ドライバーの心理的負担軽減と改善策が急務だ。

求められる接遇教育の標準化

バスドライバー(画像:写真AC)
バスドライバー(画像:写真AC)

 路線バスに乗っていると、指導ドライバーから運転を教わっている新人に出会うことがあるが、指導の仕方には大きな違いがある。接遇方法まで丁寧に指導し、コメントする指導ドライバーもいれば、そうでない人もいるのだ。

 コミュニケーショントレーニングは、実質的に事業者に委ねられている。しかし、多様な個性を持つ人々への接遇のユニバーサルデザイン(標準化・普遍化)が求められるSDGsの時代には、利用者とドライバーのコミュニケーションデザイン(関係づくり)の方法論も標準化し、全国で一定のレベルで共有する必要がある。

 高齢者や障害者に対する接遇意識は高まっているが、

「子どもや外国人」

に対する意識はまだまだ低い。今回問題となった小学校低学年は、精神的な不安定さが懸念される時期である。一方的で威圧的な注意を受けたら動揺し、心の傷になることは想像に難くない。こうした子どもたちへの配慮が、ドライバー教育には欠かせない。

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