ICカード残高不足で児童がバス降車! ネット大荒れ「遠鉄問題」の本質はどこにあるのか? まずは知るべきは「ドライバーの苦悩」「決済システムの課題」である

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バスドライバーによる不適切対応で児童が猛暑の中徒歩帰宅。接客教育の不足と決済システムの問題が浮き彫りに。ドライバーの心理的負担軽減と改善策が急務だ。

安全運転と接遇教育のギャップ

遠州鉄道のウェブサイト(画像:遠州鉄道)
遠州鉄道のウェブサイト(画像:遠州鉄道)

 2018年6月1日に改訂された国土交通省告示第1676号「旅客自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針」では、路線バスの初任運転者の教育事項について、次の項目を定めている。

1.バスの安全な運転
2.バスの構造上の特性と日常点検
3.運行の安全及び旅客の安全確保
4.危険の予測及び回避
5.安全性の向上を図るための装置を備えるバスの適切な運転方法
6.ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正
7.安全運転の実技

 実技では、約1週間の座学を通じて、

・運輸規則
・道路交通法等の関連法規
・点検・点呼の方法
・アルコールの基礎知識
・日常業務
・運賃の取り扱い

を学ぶ。さらに1か月以上かけて、

・運転姿勢
・車両特性や視界特性の把握
・後退
・消火器
・発煙筒の使用方法

などを学び、一般道路走行、夜間走行に移る。路線バスの運転が安全第一であることに異論はないだろう。しかし、接遇教育の多くは指導ドライバーから学ぶため、一般的なコミュニケーショントレーニングが不足しているのが現状だ。

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