壊滅的にモテない「鉄オタ」 しかし彼らがモテれば、社会は変わる! 日本を代表する社会学者「宮台真司」の著作を読み解く
- キーワード :
- 鉄道
鉄オタはなぜモテない? 恋愛コンサルタントの菊乃氏が分析。趣味の狭さやコミュニケーション不足が原因。宮台真司氏は、恋愛を通じた共感性の育成と社会の向上を説く。内発性を持つ人がモテる鍵を握る。
恋愛・性愛が必要な理由とモテ

さらに宮台氏は、性愛(男女両性間の本能的な愛欲)は
「人間の〈尊厳〉すなわち〈入れ替え不可能な自己価値〉を保つため」
に必要という(『東洋経済オンライン』2013年12月26日付)。若者向けの著書『きみがモテれば社会は変わる』(イースト・プレス)で、これをわかりやすく説明している。
「人が本当に幸せになるためには、親以外の「他者からの承認」が何よりも欠かせません」
実際、
・他でもない自分
・代わりの効かない自分
が必要とされている感覚は恋愛の醍醐味(だいごみ)であるし、恋愛で幸せを感じる理由だろう。自己肯定感が上がるからだ。恋愛の機会を得るには、モテる方がいいのだが、そもそもモテる人とはどういう人なのか。
宮台氏は、個人のスペックどうこうよりも、「他者性」が必要で、相手に
「自分を理解してくれる」
「一緒にいて楽しい」
と思わせることが恋人として魅力であって、モテる条件になるとしている。他人を幸せにすることではじめて、自分を認めてくれる他者が現れる、そして自身も幸せを感じることができるようになるということだ。
逆をいえば、現在モテていなくて幸せを感じられないということは、
「他人を幸せにできていないから」
となる。