都会・田舎に住む「二地域居住」は本当に幸せなのか?

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2024年2月、広域的地方活性化法改正が閣議決定。都市部と地方の二地域居住を促進し、地域経済に貢献。リモートワークとコワーキングスペースの普及で生活の質向上、新しいビジネスチャンスも。地域間の人口分散で環境負荷軽減も期待される。

二地域居住の実現課題

移住経験者538人を対象に行われた「移住」に関する調査(画像:シエロアスール)
移住経験者538人を対象に行われた「移住」に関する調査(画像:シエロアスール)

 二地域居住のメリットは、都市部の便利さと地方の自然環境の両方を享受することで、生活の

・質
・充足感

が向上することが期待される点だ。都市部での仕事や教育機会を生かしつつ、地方でのゆったりとした生活や自然との触れ合いを楽しむことができるのである。

 また、週末や休暇を地方で過ごし、都会のストレスから解放されることで心身の健康を維持したり、農業や趣味の活動に従事して新しい生きがいを見つけたりするなど、多様なライフスタイルが実現可能となる。

 一方で、二地域居住にはデメリットもある。

 まずはコストだ。都市部と地方の両方に拠点を持つと、家賃や維持費用が二重にかかり、経済的な負担が大きい。そもそも、地方では適切な住居を見つけることが難しいし、移動にかかる交通費や時間も考慮する必要がある。

 さらに、医療機関や公共交通機関が少なく、買い物やサービスが限られているなどの問題もあり、日常生活に不便さを感じることも否めない。

 仕事環境の確保も大きな課題である。地方で仕事を探すとなると選択肢は限られてくる。都市部の仕事を続けながら地方で生活する場合、リモートワークの環境が整っている必要があるが、地方ではインターネット環境が不十分な場合も多い。

 加えて、新しい地域でのコミュニティーになじむことが難しく、孤立を感じる場合もある。地元住民との文化や価値観の違いが大きい場合、その摩擦を乗り越えることが、それまでにはなかった課題となる。

 このように、二地域居住の実現に向けては、「住居」や「仕事環境」、「コミュニティーの形成」に関する課題を克服する具体的な施策が必要となる。市町村や支援法人、不動産会社などの関係者が協力し、これらの課題解決に向けた取り組みを進めることが重要だ。

 そういった施策を容易にするために、広域的地方活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正することとなったわけだ。

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