「日本の運転マナー = 三流レベル」は本当か? データ&歴史で再検証、原因は“警察”にもあったのかもしれない

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日本では自動車の品質は一流だが、運転マナーは「三流」とされる背景には、歴史的・文化的な要因があるかもしれない。交通事故統計などから考える。

「三流」脱却の道はあるか

横断歩道を渡る子どものイメージ(画像:写真AC)
横断歩道を渡る子どものイメージ(画像:写真AC)

 全日本交通安全協会と毎日新聞社の共催で、1966(昭和41)年から現在まで交通安全標語を募集している。有名な「とび出すな 車は急に 止まれない(1967年、こども向け)」や、交通安全標語の域を超えて高度成長経済に対するアンチテーゼとして解釈されることもあった「せまい日本 そんなに急いで どこへ行く(1973年、運転者向け)」もこの企画が発祥である。

 全体を通覧すると歩行者・子ども・自転車など

「弱者のほうが気をつけろ」

という姿勢が優勢であり、「甘えてならない 歩行者優先」が入選(1979年、歩行者向け)」しているほどである。現在もその傾向は変わらず「さあ青だ 踏み出す前に 再確認(2024年、歩行者向け)」が警察庁長官賞を受賞するなど、むしろ

「警察が進んで「三流」を容認している」

かのような状況にある。また最近ネット上で見かけたが、横断歩道で子どもが手を挙げてクルマが停まった場面で子どもがドライバーにお辞儀をしている行為を、あたかも日本が誇る美風であるかのように紹介している動画があった。すなわち

「本来はクルマが優先だが、ドライバーの好意で渡らせてあげる」

という認識である。結局、こうした認識の集積が「三流」を招いているのではないか。その背景に

「長い物には巻かれろ」

という日本人の伝統的な価値観が横たわっているとすれば、「三流」脱却は容易なことではないかもしれない。

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