「日本の運転マナー = 三流レベル」は本当か? データ&歴史で再検証、原因は“警察”にもあったのかもしれない

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日本では自動車の品質は一流だが、運転マナーは「三流」とされる背景には、歴史的・文化的な要因があるかもしれない。交通事故統計などから考える。

データでみえる「三流」

交通事故死者における「自動車乗車中」「二輪・原付乗車中」「歩行者・自転車」の状態別割合の国別比較(画像:上岡直見)
交通事故死者における「自動車乗車中」「二輪・原付乗車中」「歩行者・自転車」の状態別割合の国別比較(画像:上岡直見)

 一流や三流など“客観的な基準”があるわけではないが、交通事故の統計からある程度の傾向はわかる。

 図は交通事故統計(2022年)から、交通事故死者のうち

・自動車乗車中
・二輪・原付乗車中
・歩行者・自転車

の状態別割合の国別の比較である。日本は「歩行者・自転車」の比率が欧州諸国に比べて明確に高い。また日本で「人対車両」の事故が全体で3万6801件(同年)のうち「歩道」と「横断歩道」、すなわち

「そもそも人と車両の接触があってはならないはずの状況」

で、1万3302件の事故が起きている。

 これらのデータで思い出したのはドイツでの体験である。横断歩道を渡ろうとしていたところ遠くからクルマが減速して停まり、自分のために停まってくれたのかと不思議に思うほどだった。日本では信号のある横断歩道でも速度を緩めず接近するクルマが多く、停まる気がないのかと不安になることが日常茶飯事なので、この体験は印象的だった。

 ドイツでもすべてのドライバーがそうかは断言できないが、他の人からも同じ感想を聞いたし、前述のデータからも納得できる。また人対クルマの関係だけではなく、他者に無頓着な運転をするドライバーが多ければクルマ同士の事故の可能性も高くなることは当然である。

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