出張先からペットと遊べるようになる? 韓国Hyundaiが描く近未来世界「メタモビリティ」とは何か

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現代自動車がCES2022で発表した新コンセプト「メタモビリティ」。モビリティの役割を仮想空間(メタバース)にまで拡大することで、「人間の到達点を拡大」するという。モビリティとメタバースの融合により、人類は新たな進歩の時代を迎えようとしている。

遠くの家族と触れ合える世界

 同グループの社長兼TaaS(Transportation-as-a-Service)部門の責任者であるChang Song(チャン・ソン)氏によると、「未来のモビリティは、単に人が場所から場所へ移動するだけのものではなくなり、人々がモビリティに乗っている間、スマートなアクセスプラットフォームとして人々を仮想の宇宙につなげるものになっていく」という。

 現状、バーチャルな世界では、人々は物理的にそこにいるわけではない。よって、メタバース上で物を動かせたとしても、現実世界にそれがフィードバックされることはない。しかし、将来はスマートロボットがこれを可能にするという。

 すなわち、現在のメタバースは基本的に現実世界からの一方通行だが、これがインタラクティブになるということである。メタバース上で行われた行動を現実世界にフィードバックする“実物のアバター”が、ロボットであったり自動車などのモビリティであったりする。

 具体的な例を挙げて説明する。

 例えばメタバース上に自宅のデジタルツインがあるとする。出張先からメタバース上にある自宅にアクセスして、家族やペットと触れ合うと、メタバース上で行ったことが現実世界に反映され、現実世界の自宅にいる実物のアバター(スマートロボット)が、実際に家族やペットと触れ合う。

 触れ合うだけでなく、例えばペットにエサをあげることもできるようになる。

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