トヨタ「ウーブン・シティ」着工から1年 地元の評判はどうなのか? さりげなく聞いてみた

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2025年の入居開始を予定している静岡県裾野市の「ウーブン・シティ」。ウーブン・シティは地元民からどのように見られているのか。話を聞いた。

着工から1年

ウーブン・シティのイメージ(画像:トヨタ自動車)
ウーブン・シティのイメージ(画像:トヨタ自動車)

 トヨタ自動車(以下、トヨタ)は現在、

・「ヒト」「モノ」「情報」のモビリティにおける新たな価値と生活を提案し、幸せの量産を目指す

というスローガンの下、静岡県にスマートシティ「Woven City(ウーブン・シティ)」を建設している。2021年2月23日の地鎮祭から1年が経過し、周辺環境はどのように変わったのだろうか。ウーブン・シティが位置する静岡県裾野市の特徴や、地元民の視点を中心に今後を予想したい。

 ウーブン・シティは、現在日本の各地でも建設が進められているスマートシティのひとつだ。スマートシティとは

「ITや環境技術などの先端技術を駆使して街全体の電力の有効利用を図ることで、省資源化を徹底した環境配慮型都市」(知恵蔵mini)

で、理念は近年浸透。SDGs(持続可能な開発目標)にも深くかかわっている。

 この新しい街づくりに興味を持つ・賛同する人たちは多く、居住者募集には約3000人が応募したとされている。入居開始は2025年を予定している。

 さて、このウーブン・シティはいったいどんなところにつくられるのだろうか。

広さは東京ドーム15個分

ウーブン・シティ建設予定地(画像:(C)Google)
ウーブン・シティ建設予定地(画像:(C)Google)

 1967(昭和42)年以来、半世紀にわたって続けてきた静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本の東富士工場が2020年12月10日、操業を終えた。トヨタグループに属する自動車メーカー・関東自動車工業の拠点として発足し、同工場は

・トヨタスポーツ800
・マークII
・センチュリー

を製造する「トヨタの顔」のひとつともいえる存在だった。ゆえに、その終焉(しゅうえん)は多くの人に驚きと寂しさをもたらした。

 ウーブン・シティの広さは71万平方メートル(東京ドーム15個分超)で、モビリティの中心はカーシェアリングや自動運転などとなる。そして、実証実験のための家族世帯や開発者たちが住むといわれている。

 静岡県東部、富士山の裾野に位置する裾野市は三島市と沼津市のベッドタウンとして知られ、矢崎総業、キヤノン、ヤクルトなどの大手工場もある。市のマスコットは「すそのん」。富士山とギョーザをあしらったデザインだ。またインパクトのあるCMでおなじみの富士サファリパークも市内に存在する。

 そんな裾野市で育ったKさん(東京在住)に今回、話を聞くチャンスを得た。

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