自転車ヘルメットの着用率わずか14% 「ダサいから被らない」は全然間違っていなかった! 努力義務化1年で考える

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2023年4月の自転車乗車時のヘルメット着用義務化から1年が経過した。しかし、自転車利用者のヘルメット着用率はまだまだ低い。その背景には何があるのだろうか。

SDGsと自転車安全

自転車(画像:写真AC)
自転車(画像:写真AC)

 高校生の事故リスクの高さに加え、現状のヘルメット着用率の低さを踏まえれば、高校生へのヘルメット着用義務化は事故被害抑制に大きな効果が期待できる。

 さらに鈴木氏は、高齢者も自転車事故のリスクが高いことに触れて

「近年高齢者の自動車の運転免許の返納が進み、高齢者のパーソナルな移動手段として自転車利用が拡大する可能性がある中で、高齢者に向けたヘルメット着用義務化ないし、現行よりも着用を強く推奨する施策は、自転車事故の被害を抑制するためにも重要である」

と論じている。

 自転車の役割は、今後ますます大きくなる。SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも、環境負荷が少なく、健康増進にも役立つ自転車の活用は欠かせない。一方で、事故リスクへの備えをおろそかにしてはならない。

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