年間“42時間”も無駄! 交通渋滞は貴重な「時間」「お金」を捨てる行為だ

キーワード :
, , ,
世界中の多くの人々が、道路をゆっくり走ることで貴重な時間とお金を無駄にしている。ときは金なり。何とかならないものだろうか。

渋滞による経済的損失

渋滞(画像:写真AC)
渋滞(画像:写真AC)

 渋滞に巻き込まれてイライラした経験のあるドライバーは多いだろう。近年はインターネットで渋滞情報を確認し、空いている道を選んで走ることができる。スマートフォンで収集したビッグデータから導き出された道順を、これまたスマートフォンで確認できるなど、非常に便利な時代になった。

 しかし、渋滞は常にどこかで発生しているし、ブレーキを頻繁に踏みながら運転するのはエネルギー効率を低下させ、環境だけでなく財布にもよくない。

 国土交通省の調査によると、時速40kmの場合、燃料消費量は1kmあたり69ccであるのに対し、その4分の1の時速10kmの場合、燃料消費量は1kmあたり172ccだ。渋滞は燃料消費量を約2.5倍にし、環境負荷を2倍にする可能性がある。

 また、渋滞でひとりあたり年間約42時間を浪費しており、日本全体では約53億時間にのぼる。これを賃金に換算すると、ひとりあたり約10万円、日本全体では約12兆円の経済損失となる。

 多くの人が道路をノロノロ運転することで、貴重な時間とお金を無駄にしている。「ときは金なり」である。何とかならないものだろうか。

全てのコメントを見る