快速・特急が大幅削減なら「高速バス」だ! とはいかない、千葉県の深刻交通事情

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千葉県内、特に千葉市東部や南部からの交通アクセスの問題が深刻化しているが、どうすればいいのか。それは「鉄道の再強化」にほかならない。いったいなぜか。

渋滞回避は難題

わかしお(画像:写真AC)
わかしお(画像:写真AC)

 この現実に対して、「鉄道が不便なら高速バスにすれば大丈夫」と考える読者も多いだろう。

 東関東自動車道と東京湾アクアラインの開通により、東京から千葉県各地や茨城県南部への高速バスが充実した。特に1日63往復も運行される「かしま」号は東京から鹿島市方面への需要を完全にバスに食われたといっても過言ではなく、JRの特急列車「あやめ」号は2015年3月に定期列車が廃止された。

 東京湾アクアラインの料金が削減されたことで、内房地区の交通手段もバスが主流になった。2015年3月以降、「さざなみ」が東京駅から君津駅まで平日運行し、館山市など南房総地域への運行は土日祝日と繁忙期に限られている。

 しかし、御宿町、勝浦市、鴨川市などの外房地域では高速道路がないため、鉄道アクセスは今でも重要な役割を果たしている。また、高速道路が発達しているところでも、イベント時の大渋滞で評判を落とすことが多い。

 例えば、「かしま」の通る鹿嶋市では、Jリーグの鹿島アントラーズがホームゲームを行うと、カシマサッカースタジアム周辺に数万人が押し寄せ、大渋滞が発生。「試合開始に間に合わない」というサッカーファンが後を絶たない。

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