深刻なバスドライバー不足! いっそのこと、地元の「病院バス」「スクールバス」を活用したらどうか【連載】ホンネだらけの公共交通論(3)

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従来の車両を使った従来のサービス提供者の時代は終わった。地域の足を確保するためには、現在の公共交通の形態を超える必要がある。

新たな地域モビリティモデル

スクールバスのイメージ(画像:写真AC)
スクールバスのイメージ(画像:写真AC)

 その他、従来から議論されているのは、

・病院の通院バスを地域に開放する
・路線バスのサポートとしてスクールバスを利用する

ことなどがある。

 特に路線バスの経営規模が小さい地域では、通院支援として送迎車両を出しているケースもある。山奥から都市部までバスやタクシーを利用するのは困難であり、コストのかかる公共交通を利用するよりも、無料の病院送迎車両を利用した方が断然便利だ。

 運賃が有料であれば「白タク」のようになり問題がある。一方、合意の上で無料にすれば問題は生じない。通院の送迎途中にスーパーマーケットや公共施設に立ち寄ることだってできる。

 患者間で乗り合いの合意があれば、多少の時間の融通は可能である。病院にとっては、患者数の安定が目標であり、通院送迎がその目標達成に役立つのであれば、ブランディングのための有効なツールとなる。

 東京の丸の内シャトルのように、事業者が協賛して回遊バスを運行し、無料で乗れる車両もある。将来的には、そのような集客の恩恵を受ける、あるいは受けたい事業者がバスを運行する地域モビリティモデルが開発されるかもしれない。

 従来の車両を使った従来のサービス提供者の時代は終わった。

・交通モード間の連携による新交通サービスのデザイン
・地域の新しい担い手によるモビリティのビジネス支援

を考える時期になっているのだ。

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