深刻なバスドライバー不足! いっそのこと、地元の「病院バス」「スクールバス」を活用したらどうか【連載】ホンネだらけの公共交通論(3)
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従来の車両を使った従来のサービス提供者の時代は終わった。地域の足を確保するためには、現在の公共交通の形態を超える必要がある。
タクシーとバスの連携

筆者は先日、埼玉県のある街に出張したのだが、路線バスもタクシーも21時で運行を終了していた。タクシー会社は夜間運行が“かきいれどき”と思われがちだが、ドライバーの高齢化が進み、日中の病院や買い物への送迎しかできないと聞いた。
高齢のドライバーは体力的に夜間運行ができないケースも多い。一方で、体力のある若いタクシードライバーを確保することもままならない。柔軟な移動を支えるタクシーの苦境を防ぐには、小型車両を上手に活用するバス事業者とタクシー事業者の連携・共存がひとつの方法となり得る。
地域の公共交通を維持するためには、モードによる縦割りは通用しない。これまでにない形での事業者同士の連携と開拓者精神が求められている。従来にない連携といえば、英国などで展開されるポストバスを国内に応用することも考えられる。つまり、
・ポストのある場所
・路線バスの停留所
を兼ねれば、郵便物の出し入れと乗客の乗降を同時に行うことができる。車両は客貨混載型である。実際、運輸事業者と話をしていると、路線バス事業をやってみたいと相談されることがある。
「運輸事業者ですから、昔の鉄道車両にあるような合造車両、すなわち客と荷物を両方運べるような新しいバスを開発して、参入するのはいかがでしょうか」
という話で盛り上がる。
客貨混載バスといえば、都市中心部の荷物センターから中継地点となるバス停留所までバスで荷物を運び、トラックは山奥まで荷物を運ぶ(あるいは逆に、バスが荷物を集荷して中継地点から都市中心部まで運ぶ)というパターンが増えている。
しかし、これでは郵便物や荷物を頻繁にピックアップしたり、降ろしたりするのは難しい。したがって、筆者はポストバスのようなアイデアが望ましいと考える。