バスガイドは、なぜ「女性」ばかりなのか? 意外と知らない謎に迫る

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観光バスなどで、乗客の世話や観光地・風景の案内をするバスガイド。そんなバスガイドだが、最近では男性もちらほら見かけるようになったものの、一般的には女性のイメージが強い職業だ。

女性のイメージが強い職業

バスガイドのイメージ(画像:写真AC)
バスガイドのイメージ(画像:写真AC)

 観光バスなどで、乗客の世話や観光地・風景の案内をするバスガイド。そんなバスガイドだが、最近では男性を見かけるようになったものの、一般的には女性のイメージがまだ強い。これに異論のある人は少ないだろう。しかし、なぜ女性ばかりなのだろうか。

 バスガイドがほぼ女性なのは、世界広しといえども日本だけだ。これはかなり昔から知られた事実である。1954(昭和29)年の雑誌記事には、次のような一文が載っている。

「パリ、ロンドン、ローマなどバスガイドの世界的本場はもちろんあちらだが、欧米のガイドは大部分男性。日本では国鉄の観光バスにささやかながらガイドボーイがいるばかりで、あとは全部女の商売となっている。スマートな制服、揃いのトーク帽、白い手袋をつけた手で四方山を指しながら「みなさま、あちらに見えますのが」とやるのがシキタリである」(『オール読物』1954年4月号)

 欧米のガイドは大部分男性――。そう、日本でも当初のバスガイドは男性の職業だったのである。

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