巨大ロシアへの抵抗に「小型戦闘機」が注目される理由 その名はスウェーデン製「グリペン」、ウクライナ支援の新展開となるか
終わらないウクライナ侵攻。そんななか、スウェーデンはウクライナへの戦闘機供与に前向きな姿勢を見せている。その名は「グリペン」だ。
供与猶予は「半年程度」

ただし、スウェーデンがグリペンの供与を決定したとしても、ウクライナ軍の乗員や整備士などに教育訓練を実施して、実際に機体が使用されるのは、かなり先のことになる。
2023年8月にデンマークから供与が決定されたF-16の機体がウクライナに引き渡されるのは、2024年4月から6月だというから、グリペンの場合も供与決定から引き渡しまで
「半年程度」
の時間はかかるだろう。
グリペンの供給が開始されるまで、果たしてウクライナでの戦闘が継続しているかどうか、それはわからない。しかし、非同盟を貫いてきたスウェーデンがNATOに加盟し、さらにウクライナへのグリペン供給にまで踏み切るとすれば、ウクライナを勇気づけることにもなるし、ロシアに対する強いメッセージになることは確かだろう。願わくは、こうした支援によって戦闘が激化するのではなく、
「早期停戦」
への機運につなげてほしいものである。