巨大ロシアへの抵抗に「小型戦闘機」が注目される理由 その名はスウェーデン製「グリペン」、ウクライナ支援の新展開となるか
終わらないウクライナ侵攻。そんななか、スウェーデンはウクライナへの戦闘機供与に前向きな姿勢を見せている。その名は「グリペン」だ。
厭戦の影、迫るウ支援の限界

2022年2月24日にロシアがウクライナへ侵攻してから2年が経過した。
当初はロシアに抵抗できる戦力はないだろうと思われたウクライナは、西側各国からさまざまな軍事支援を受けながら戦闘を継続してきたが、最近では国民のなかにも厭戦(えんせん)気分が生まれつつあるといわれている。
ウクライナを援助しつつ自国の防衛力強化に注力する西側各国にも、ウクライナへの支援を縮小するタイミングを探る動きがある。
とはいえ、既にオランダ、デンマーク、ノルウェーからF-16戦闘機の供与が決定されており、ウクライナ軍パイロットの操縦教育も開始されている。2024年に入ってからロシア軍の攻勢が強まっているが、ウクライナは抗戦体制の強化を急いでいる状況だ。
そうしたなか、東西冷戦でも非同盟中立を保ってきたスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)に加盟するとともに、ウクライナへの戦闘機供与に前向きの姿勢を見せている。