あなたの「カーバッテリー」はなぜすぐに上がるのか? 意外と知らない原因を解説する
クルマのバッテリーの寿命が短いことはよく知られており、一般的には新品から「3年程度」といわれている。バッテリーに大きな負担をかける条件とは何か。
出動の4割はバッテリー関連

日本自動車連盟(JAF)がまとめた2022年4月から2023年3月までのロードサービス出動記録によると、出動回数は4輪関係が211万1439件、2輪関係が8万4003件で、合計219万5442件だった。
出動理由の内訳を見ると、バッテリー上がりが89万203件であった。これは出動件数全体の
「40.55%」
を占めている。この事実から理解できるのは、自動車やオートバイのバッテリーに注意を払っていないユーザーが相当数いるということだ。
クルマを構成する部品のなかで、バッテリーの寿命が短いことはよく知られている。使用状況や環境によって多少の差はあるものの、一般的には新品から
「3年程度」
といわれている。
劣化は使用直後から始まり、日々の使用によって進行する。当然、劣化にともなってバッテリーの性能も低下するのだが、ユーザーがそれを意識するケースは少ない。劣化による性能低下に気づくのは、バッテリーが限界に達してからの場合がほとんどだ。
その結果、突然バッテリーが上がり、それまで問題なくエンジンがかかっていたのに、ある瞬間にエンジンがかからなくなることがよくある。そのため、JAFのロードサービスに依頼する理由の上位に入る。
本稿では、クルマのバッテリーに大きな負担がかかる状況をまとめる。