あなたの「カーバッテリー」はなぜすぐに上がるのか? 意外と知らない原因を解説する
クルマのバッテリーの寿命が短いことはよく知られており、一般的には新品から「3年程度」といわれている。バッテリーに大きな負担をかける条件とは何か。
バッテリー寿命を延ばすコツ

日頃のお手入れについては、電解液量のチェックが必要なレギュラーモデルと、チェックが不要なメンテナンスフリータイプとで、使用するバッテリーが異なる。
前者の場合、バッテリー側面に表示されている液面を定期的にチェックし、必要に応じて専用の精製水を補充する必要がある。作業自体は難しくないが、定期点検がディーラーで行われているのであれば、バッテリーの点検・整備はそこで行えば十分だろう。
冒頭で述べたように、自動車用バッテリーの標準寿命は約3年といわれているが、日常的に使用し、過負荷にならないように注意すれば、それ以上持つはずである。使用環境などで定期的なエンジン始動が難しい場合は、多少割高だが自己放電率が低いとされるメンテナンスフリータイプを選ぶといいだろう。
ここで注意したいのは、かつては長期間エンジンをかけない場合は、あらかじめバッテリーの端子を外しておくのが効果的といわれていたことだ。
バッテリーを保存する目的という意味では必ずしも間違いではないが、最近のクルマでこれを行うと、車種によっては電気系統の一部がリセットされてしまい、再接続時に新たな設定が必要になる場合がある。
バッテリー交換時など短時間であれば、専用のバックアップ電源を使用することで対応可能だが、長時間の場合は難しい。最近のクルマやそれに準ずるクルマは、その構造をよく理解し、適切な準備をせずに端子を外すことは避けたほうが無難だ。