「西九州新幹線」未整備区間に“新ルート”浮上、これでようやく膠着状態打破となるのか?

キーワード :
, ,
未整備区間の整備方針が決まらず、足踏み状態が続いている西九州新幹線に新たな動きが出てきた。与党の検討委員会では新ルートが浮上しており、膠着状態を打破できるのかどうか。

久留米商議所からも新ルート提案

佐賀空港(画像:写真AC)
佐賀空港(画像:写真AC)

 新たなルートは、佐賀駅と佐賀空港のほぼ中間を走る地域高規格道の有明海沿岸道路付近を通る。山口知事が2023年10月、与党検討委員会の森山裕委員長に佐賀県の考えを伝えた。

 ルートはほぼ農地のなかを進む。用地買収費を抑えられそうな一方で、佐賀駅、佐賀空港のいずれからも直線距離で6~8km離れた

「中途半端な位置」

にある。国交省はより多くの利用が見込める佐賀駅ルートを支持しているが、検討委員会では新たなルートが検討対象になっているもようだ。

 佐賀空港ルートだと九州新幹線との分岐を新鳥栖駅ではなく、筑後船小屋駅(福岡県筑後市)にする案が浮上していた。この方法では、佐賀県内だけの未整備区間に福岡県が加わる。西九州新幹線が福岡市など福岡県北部にそれほど大きなメリットがあるように見えないだけに、福岡県が負担金を受け入れるかどうか未知数の部分が残る。

 福岡県の久留米商工会議所からも新ルートの提案が出ている。本村康人会頭が商議所の新年祝賀会で明らかにしたもので、新鳥栖駅ではなく、久留米駅(福岡県久留米市)から佐賀空港北側へフル規格の路線を通す構想だ。

 久留米市など筑後地方への経済波及効果や佐賀空港の活性化が期待できる。福岡県の動向が気になるが、佐賀県からすると地元負担が軽減される。穴見英三専務理事は

「筑後の経済団体などと連携するとともに、商議所を挙げて推進に取り組みたい」

と意気込んでいる。

全てのコメントを見る