「羽田空港衝突事故」とは何だったのか? エアバス・ボーイングの明暗くっきり、管制負担も増加の一途か
1月2日に発生した羽田空港衝突事故。同事故は発生以来、さまざまなメディアで報道されている。本稿では、いくつかの視点から事故を振り返ってみよう。
ペット同乗、快適と危険のジレンマ

羽田空港の過度の混雑が今回の事故の一因であることは否定できない。また、中国からの観光需要が本格的に回復するなか、羽田空港への乗り入れ需要はさらに高まるだろう。
現在、発着枠をこれ以上増やすことは難しいため、近隣の成田空港に誘導されることになる。羽田空港と成田空港が近接することで、航空管制の負担はますます大きくなる。
混雑を解消し、安全を確保するにはどうすればいいのか。
空港管理会社は航空会社と協力して、離着陸をピーク時間帯から深夜など比較的混雑しない時間帯に誘導する、そのためのインセンティブを航空会社や旅客に与える、モノレールなど公共交通機関を中心に空港へのアクセスを24時間化するなどの対策を検討する必要がある。
また、貨物室で預かったペットが犠牲になったことをきっかけに、ペットの機内持ち込みを認めるべきだという声が高まっている。実際、ペットの機内持ち込みを認めている航空会社はあり、日本ではスターフライヤーが5万円で機内持ち込みを認めている。確かにペットにとっては、貨物室よりも機内のほうが快適な環境だろう。
しかし、すでに指摘されているように、手荷物として扱われる以上、緊急時に持ち出すことはできない。通路をふさぎ、他人の避難を妨げる可能性があるからだ。また、キャリーケースから出してしまうと、緊急時の混乱でパニックになり、他人に危害を加える危険性もある。盲導犬はともかく、ペットを大切に思うのであれば、航空機には乗せないことだ。